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【2006.02.24 Friday 】 author : スポンサードリンク
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前年比13倍の、対中木材輸出の背景と懸念
なぜか中国が日本の材木を輸入しているという一カ月前のblogを見かけました。
なんと前年比13倍。

http://takenote.bblog.jp/entry/9330/

中国国内での洪水などを防止するため森林保護政策がとられているのですが、…

中国国内での洪水などを防止するため森林保護政策がとられているのですが、沿岸部の建築ブームで日本の木材が使われている様子です。大部分は丸太などの一般的建築材料として利用されている可能性があるのですが、ここにきて、高級木材の輸出先として中国が急浮上。

中国の全人口の約2-3%を占める高額所得者(推定3000万人程度か)用のマンション内装/家具用の素材として、日本の杉材を輸出するという九州の動きも活発化しています。すでに数字に結果が出ているでしょうが、今後、日本の高級木材価格が高騰していくのかもしれません。

また、今朝、blogともだちとチャットをしているとき、オーストラリアの羊毛40%を中国が買い占めたという話も聞きました。そんなに買い占めてしまうと、他国に回らなくなる、という恐ろしい懸念もあります。

豪州、農業貿易拡大で中国に積極アプローチ
8th April 2004
オーストラリア農林水産省のウォーレン・トラス大臣は、オーストラリアと中国の農業貿易拡大を目指して、4月下旬に相次いで豪中会合が開催されることを明らかにした。
(中略)
トラス農水相は「中国はいまや豪州の年間産毛の40%を買い付ける最大の顧客になっている。その規模は年間10億豪ドルにのぼるが、脂付き羊毛・ウールトップに対する輸入税はまだ高く、引き下げを働きかけてきた。また、輸入羊毛に対する品質再検査という1種の輸入障壁が存在する。税引き下げ・障壁撤廃を北京会議でさらにプッシュしていく」と述べている。
(ウールマークカンパニーNewsより)


下手をすると、カシミヤなんか、買えなくなってしまうかも、です。

さて、中国の急激な国内需要の盛り上がりは、短期的には、日本の対中輸出の伸びとして、すぐに結果が出てきます。とりあえずはお金が入ってくるだろう、ということですね。

ただ、もう少し事態が進んでいくと、高級野菜、米などの一般食品などの中国輸出が始まるのではないかと思います。中長期的には、おいしいもの、稼げるものは全部中国輸出に回す、という考え方を生産地がするようになるでしょう。というのも、国内流通コストが高すぎるからです。


■日本大都市では二級品を消費

国内の生産地の思惑としては、自分たちの食べるものだけ現地消費する一方、東京を筆頭とする大都市の中産階級以下を対象とする一般市場では、二級品しか入手できない、というかなり悲惨な傾向も出てくるような。

食品に限らず、中国が世界中の高級品を買い占めるような時代が、だんだん近づいている、ということです。

国内の高い輸送コストを考えても、こうしたシナリオは、あながち絵空事ではないです。

べき乗の法則、ということで、いかにも東京がすべての中心であるかのような傾向が指摘されてもいたりするわけですが、これを国際的に見ていくと、もっと別のことが起きそうだよ、という事例のひとつです。

日本はちっこいので、中国でなにか過激なことがあるとすぐに風邪をひいたり、熱を出したりという国に、否応なしになってしまいます。

昨夜、食事をした中華料理店には、なぜか、世界地図がはってありました。ところが、この地図、南北が逆さまなんです。この地図をみると、日本の位置は、中国大陸に張りつくコバンザメのような、極端に周辺的な位置にくる。地図の中では中心の位置なんですが、大陸との距離感では、コバンザメ/辺境/周辺なのですよね。

結局、アメリカ的世界観の中ではFar Eastで、中国的な感覚の中では周縁、だと思います。

参考リンク
[書評] 都市経済、テクノロジー、クラスタ、そして、べき乗の法則

「blogに関する中央と周縁」と改めて言われると
http://blog.readymade.jp/tiao/archives/000518.html
【2004.05.30 Sunday 13:31】 author : katz
| これからの50年 | comments(5) | trackbacks(5) |
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【2006.02.24 Friday 13:31】 author : スポンサードリンク
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この記事に関するコメント
miyakodaさん、こんにちわ、

うーん、それはあまりひとごとではないですね。すでに、鋼材関係が中国に資材を引っ張られるものですから、去年に比べて国内市場は倍くらいになっています。しかも、ご指摘の通り鋼材の中でも非常に高級品が持っていかれていようです。特定の鋼材が手に入らないため、いくつかの現場で設計変更をせざるを得ない事態だと聞いております。

そーなんですよ、まったいらな空間になってしまうと、どこまでもどこまで境界がなくなり、世界で一つの国、一つの都市しか栄えないという事態も起こりえます。

案外、こうした事態を回避するのは、個々人の文化の力なのではないだろうか、と感じております。
| ひでき | 2004/05/30 2:45 PM |
東京を中心とする首都圏のマーケットには、二級品の食品しかなくなるだろう、というのが、徹底的にネガティブを意識した近未来予想です。ほかのシナリオが描けるといいですが。
| miyakoda | 2004/05/30 7:01 PM |
今朝の会話が早速UPされていて嬉しいです。宮崎の対中杉輸出について書いた記事がありますのでご覧下さい。

▽日本の杉が中国へ輸出される時代
http://blog.readymade.jp/tiao/archives/000556.html

東京中心的な視点から早く脱却しないと見えてこない世界がたくさんあるようです。
| MAO | 2004/05/30 9:05 PM |
なんだか最近、趣味のチャイナウォッチャーになりそうな私です。これも、MAOさんのせい、いや、おかげであります。

双方の国から突発的に出てくる「売り言葉」みたいなもので、なかなか本質が見えなくなっていますよね。次の世代の人たちがお互いによい方向を目指して、高めあってくれる、そういう未来ができるといいなあと、心から思います。
| miyakoda | 2004/05/31 9:36 PM |
日曜日のお昼のニュースで福岡県は今後高級農作物を中国、台湾、香港市場向けに戦略的に輸出する計画というではないか。大々的なPRもはじめるらしい。

>東京を中心とする首都圏のマーケットには、二級品の食品しかなくなるだろう

遠からず来るのでしょうね、そういう日が。生産者にとっては高く売れる方へ売るだけです。
| MAO | 2004/06/06 12:22 PM |
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